世界の珈琲豆生産国紹介


世界の珈琲豆生産国紹介world-alt


■南米地域

世界総生産量の約30%を占め、コーヒー生産量第1位、コーヒー王国ブラジル。
熱帯雨林や熱帯性高原が多く、厳密な伝統的製法で精製処理したコーヒー豆の生産が主体です。
昔は、ブラジルで生産されている豆の品質には多少バラつきがありましたが、
最近では良質の豆を栽培している農場として、
約40の農場が認定され、スペシャリティコーヒーが作られています。

そして、もう一つのコーヒー王国コロンビア。
世界総生産量の約11%を占め、コーヒー生産量第2位です。
コロンビア産の豆は、酸味のある豆とない豆で大きく分かれていますが、
総合的には優れているので欠かすことのできない銘柄です。
国土の大半が山岳高原地帯で、地質、気候ともにコーヒー栽培に適しています。
恵まれた自然条件に加えて成熟した赤い実だけを、一粒一粒手で摘み、
水洗式精製で仕上げる栽培が特徴です。



【ブラジルサントス ブルボン】 

「サントス」この名前ぐらいは聞いたことあるのではないでしょうか。
ブラジルのサントス港から輸出されているコーヒーを”サントス”と呼びます。

ブルボンというのはコーヒーの品種の名前で、1970年代まではこのブルボン種は多く栽培されていました。
今では限られた農園でしか栽培されない貴重なコーヒーです。
他の品種としては、ティピカ、ケント、ムンドノーボ、カトゥアイ、カトゥーラなどがあります。



【コロンビア エメラルドマウンテン】

コンディジェラ山の中腹の火山地帯が主な産地です。
約15万のコーヒー農園があり、他国と違い自然災害の影響が少ないのが特徴です。
コロンビア政府が特に力を入れて輸出するプレミアムのコーヒーの一つです。
エメラルドマウンテンの味の基準は非常に厳しく、一定以上の風味を持ったコーヒーだけに「エメラルドマウンテン」の名が与えられます。



【コロンビア スプレモ】
コロンビアスプレモの生豆

スプレモとはスペイン語で”最高級”を意味し、不良豆や異物の混入が少ないのが特徴です。





■中米地域

中米の豆は、カリブ諸国と中米の国々と大きく分かれ、多くの山脈の斜面を使用して栽培されています。
世界でも上位の生産量を誇るメキシコが有名ですが、そのほかの国は、
国土もあまり広くないので、生産量はそれほど多くありません。
栽培されている豆の種類は、アラビカ種が圧倒的に多く、
高地産の香りよい高級品を多く作っていることでも有名です。
カリブ海の島々、中米の国々、味の傾向の違いも楽しんでみて下さい。



【ハワイ・コナ エクストラファンシー】

8つの大きな島と120以上の小さい島が、全長2400キロに渡り連なっている、ハワイ。
栽培しているのは、ハワイ最大のハワイ島で、
標高4205メートルのマウナ・ケア山の西側斜面にあるコナ地方がこの生産地です。
ハワイ島には日本企業の直営農場もあるんですよ。
大粒で深いグリーンの生豆はとても美しいく、きれいな形をしています。
生豆の状態からでも、深い味わいがあると予測できる一品です。
コナコーヒーの最高級品、エキストラファンシーは品薄で今やブルーマウンテンと並ぶほどの地位を築いています。
値段は高いのですが、私も好きな銘柄の一つです。
”トム・ソーヤの冒険”で知られるマーク・トウェインも、コナコーヒーに魅せられたひとりだそうです。



【グァテマラ】

多くが山脈の斜面で栽培され、豊かな雨量と肥沃な火山土壌、高原の気候により、
世界有数のコーヒーが産出されています。
特にアンティグア産のコーヒーは、標高1500メートルの高地にあり、
世界最高のコーヒーの一つとして知られています。



【ジャマイカ  ブルーマウンテンNO.1】

カリブ海に浮かぶ島国、ジャマイカ。
ジャマイカの言わずと知れたブルーマウンテン。
その中でも最高品質を意味するNO.1。
標高2256メートルの山の麓で栽培されています。
世界で唯一、樽詰めで輸出されるコーヒーとしても有名。

おいしいはおいしいですが、値段と味のバランスは取れていないと思います。
「コーヒーの最高峰」「ブルマンの香りは、
飲み終えたカップからでも立ち上るほどの芳醇さを持っている…」
こんなこと聞くたびに「ほんまかいなっ!」と僕はツッコンでいます(笑)



【キューバ  クリスタルマウンテン】

キューバ全生産量の3%しか収穫されないコーヒー。
大粒で、甘い香りと非常に透明でスッキリとした風味を持っています。
水晶が産出される山で栽培されるところからネーミングされたそうです。



【コスタリカSHB】

火山に囲まれた高地で栽培され、SHB(ストリクトリーハードビーン)は最高級品を意味してます。
コスタリカは、スペイン語で”豊かな海岸”の意味。




■アジア地域

かつては世界最高のコーヒー生産地と言われ、アジアの3大生産地帯のインドネシアが有名です。
インドネシアは赤道を中心として大小約13700もの島国から構成されています。
生産されている銘柄の一つ、マンデリンは聞いたことがあるのではないでしょうか。
そして、コーヒー生産量3位にあがってきたベトナム。
これから目が離せない、中国雲南。



【インドネシア  トラジャ】

インドネシアのスラウェシ島で生産されているコーヒーです。
風格のあるコクと香り、トラジャの栽培は歴史が古く、風味も歴史と伝統を感じさせます。
じっくりと味わいたいときに最適なしっかりとした飲みごたえがあるコーヒーです。



【インドネシア  ガヨマウンテン】

インドネシアのスマトラ島で生産されているコーヒーです。
インドネシアのコーヒー生産はインスタントなどに使われるロブスタ種が中心。
アラビカ種はスマトラ島のほか、ジャワ島、スラウェシ島でも生産されています。
他の銘柄としてはマンデリン、トラジャがあります。



【インドネシア  マンデリン】

インドネシアのスマトラ島で生産されているコーヒーです。
豊かな香りと濃厚でなめらかなコクはコーヒーにうるさい人でも・・・。
苦味の代表格。



【中国  雲南】

中国でもコーヒーが生産されているって、知ってましたか?
近年急速に品質を高めてグルメコーヒーの仲間入りもしました。
以前の雲南コーヒーの面影はなく、中南米の優良品と肩を並べるほどの品質を誇っています。
雲南にも多くの農園が存在しますが、品質のよい豆は、驚くほどに口の中で広がります。



コロンビアスプレモの焙煎豆



■アフリカ地域

アフリカでは、コーヒーは換金作物なので、国内ではほとんど消費されていません。
上質なコーヒー豆は高地で昼夜の寒暖差が激しく、霧が発生しやすい気候風土から生まれます。
全体的に肉厚で、風味豊かなコーヒー豆が多いのですが、
焙煎での熱が均一に通らず、煎りムラを起こしやすいので注意が必要です。



【タンザニア  キリマンジャロ】

アフリカの大陸東部に位置し、インド洋に面したタンザニア。
国土の大部分が1000メートル以上の高原で、
北東部にアフリカ最高峰のキリマンジャロ(5895メートル)がそびえたっています。
アフリカ最高峰の山の斜面で栽培されているのが、このキリマンジャロです。
シャープな酸味とコクが見事に調和しており、
アフリカを代表とする銘柄として多くの方に飲まれています。

現地の言葉で”輝く山”を意味するキリマンジャロは、
太陽の高度の変化につれて、刻々とその表情を変えていきます。
多彩な表情を見せる神秘的な山、キリマンジャロ。
そんなキリマンジャロを想像しながらコーヒーを飲んでみるのも、
また違った味わいが楽しめるかもしれませんね。



【エチオピア】

気候は熱帯ですが、その大部分が標高2000〜3000メートルのアビシニアン高原が占めています。
香りがよく柔らかな風味。
コーヒー起源伝説の一つ”山羊飼いカルディー”が伝わっている地域でもあります。

「モカフレーバー」と呼ばれる独特の甘酸っぱい香りは、本物を味わうとはまります(笑)
ぜひ一度飲んでみてください。



【補足です】

結局のところ、コーヒーもワインと同じで、同じ地域で栽培された豆であっても、
農園によって品種、品質、精製方法が変わってきますし、
農作物だから同じレベルの豆でも毎年出来、不出来の違いがあるんです。

また、焙煎の方法や、焙煎の度合い(深く焼くか浅く焼くか)、
入れ方によっても全く違う味わいにもなるわけです。

なので、
産地などの特徴は、あくまでもこんな傾向があるということを知った上で、
ひとつの目安にしておくことが大切です。



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