プロレベルで味を捉える味覚を作る方法
今日はひとつ泥臭い作業を紹介します。
プロの味覚というと簡単には2つあります。
ひとつは先天的なもの、そして、
もうひとつは後天的なもの。
一番いいのは両方を兼ね備えていることでしょうが、
そうそうそんな人間はいなくて、
ほとんどが後者を高めた人間です。
これをお話している僕自身も、
後天的なものとして身につけたことのほうが、
大きいと自分の中では思っています。
では、どうするのか?
まず、始める前の注意点としては、
上記にも書きましたが、この作業は全然楽しくないです(笑)
珈琲を楽しみましょう、、
ということが目的ではないですからね^^
それを踏まえた上でお願いしますね。
では、次からは進め方です、、、
1、まず、1ヵ月(できれば3ヶ月〜)以上、同じ店で、
同じ珈琲豆を、同じ淹れ方で毎日同じ時間に飲み続けます。
(もっと理想なのは、そのお店で抽出されたコーヒー液も飲む)
そして、そこからわかる変化を感じていきます。
2、次に、その体験している中で、
どこに味が変化する幅があるのかを捉えていきます。
例えば、人間は同じ作業をしているつもりでも、
全く同じ作業はできません。
つまりはドリップの時点でも、
味が変化する要素があるわけです(当たり前ですが)
そして、珈琲豆も日々変化します。
昨日と今日では表情が変わります。
心理的なものはどうでしょうか?
体調はどうでしょうか?
変化する要素というのは様々です。
その変化する要素をひとつずつ確認をして下さい。
3、次に、その変化する要素を確認しながら、
ひとつずつがどこからどこまで変化するのか、
漠然と捉える形でもいいので捉えて下さい。
そして、その漠然と捉えたものを、
少しずつ小さくしていきながら、
自分の感覚の中に落とし込んでいきます。
4、次に、それぞれバラバラに捉えている要素を、
重ね合わせながら、どこをどうずらしたらその味になるのか、
イメージ的なもので具現化していきます。
ここで捉えたいポイントは、
どこの要素をどの程度ずらせばこの味になるのか、
その点を自分の感覚にしていくことです。
美味しくても、不味くても、
味が違うというのには理由があります。
その理由が明確になればなるほどいいです。
5、ひとつの種類がある程度明確に捉えられるようになれば、
その他の珈琲豆でも同じことを試していきます。
以上。
この1〜5の作業をしていくと、
自分の中に味覚の軸ができ、
その上に経験値(経験則)が積み重なっていけば、
中途半端なプロには負けないぐらいの味覚ができます。
作業としては単純作業なので面白くないですが、
試したい方はやってみてください。
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